▲古殿地の隣、神楽殿の道の向かいにある五丈殿と九丈殿。
画面左が五丈殿、右が九丈殿です。
神宮には〇丈殿という名前のついた建物がいくつかあります。正宮内にある四丈殿もそのうちの一つです。
(参拝者が行う御饌、御神楽を除いて)神宮では建物の中で祭事をしません。神宮では屋外で祭祀が行われますが、これは庭上祭祀(ていじょうさいし)とよばれています。五丈殿や九丈殿は祭祀の際に使われる床や壁のない建物です。
▲神楽殿側から見た九丈殿
【五丈殿】ごじょうでん
板葺、切妻造りの建物です。雨天時はこの五丈殿と呼ばれる柱と屋根だけの建物の中で修祓や遥拝などを行います。また式年遷宮の饗膳の儀もここで行われます。
【九丈殿】くじょうでん
外宮にのみある建物。五丈殿に垂直に併設されています。建築様式は五丈殿とほぼ同じです。摂社・末社・所管社の祭祀を行います。