御垣内参拝の方法は過去にも書いた通り、伊勢神宮崇敬会の会員になり、3,000円以上の初穂料をお納めするのが一般的な方法ですが、4月に初めて御垣内参拝をした時には「特別参拝章」というものを使いました。
【式年遷宮特別参拝章とは】
特別参拝章はハガキが縦に2枚くっついたような形をしており、そのうちの片方は実際に式年遷宮の様子が描かれた絵葉書になっています。
もう片方は表面が特別参拝章になっており、裏面には式年遷宮の説明が書いてあります。
↓この画像が特別参拝章です。
右側の空欄部分に自身の名を書いて 、御垣内参拝の受付に提出すると、外宮では緑、内宮では青の印を押してくださいます。つまりこの参拝章によって御垣内参拝できるのは1回だけです。
↓この画像が裏面です。絵葉書側に描かれているのは周りの景色や人々の様子から見て、内宮正宮の「遷御の儀」のようです。
【特別参拝章をいただいた経緯】
実はこの参拝章はもともと私のものではありませんでした。先の第62回式年遷宮はちょうど私が伊勢旅行を断念した年に行われており、私自身も神宮についてそこまで興味もなく、物見遊山程度に考えていた時期でしたので、遷宮の協賛金を募っていることはおろか、御垣内参拝の存在自体を知りませんでした。無知って怖いですね(笑)
ではどうして私がこれを持っているかというと、いつもお世話になっている方に、4月に伊勢に行くことをお話ししたところ、「せっかくだから御垣内で参拝しなさい。私はもう何度も行ってるから、これあげる」と一緒に行くメンバーの分まで参拝章をくださったのです。それだけでなく御垣内で参拝するための服装や受付の仕方、神楽と御饌の違い、神宮以外のおすすめスポットなど何から何まで教えていただき、お陰様で充実した旅をすることができました。
平成25年に行けてれば御白石にも参加できたのにな、と思うこともありますが、実際に行っていたら無知と準備不足のせいで薄い思い出になっていたかもしれません。神様がお前はもうちょっと勉強してから来なさい、と止めてくださったのかも(笑)
ところで、この特別参拝章ですが、神宮の式年遷宮に対して協賛金を奉納した結果いただけるものです。つまり、次にいただくことができるのはまた神宮が協賛金を募るころ、5年前から募集するとしてもあと10年は待たなくてはいけません。
協賛金の奉納の仕方は、伊勢まで行って直接神宮にお納めするほか、時期になれば神宮を頂点と定めた神社本庁に所属する全国の神社で、氏子や参拝者からの協賛金のとりまとめを行うようです。近所の神社が神社本庁に所属しているかわからない…という方はその神社で「神宮大麻」(天照皇大神宮と書かれたお札)を頒布しているか思い出してください。「神宮大麻」を頒布しているのであれば神社本庁に所属しているはずです。
そういえば、以前協賛金の金額によって参拝できる場所が異なるようだ、と書いたことがありますが、この「特別参拝章」がそのようになっているようです。
10万円未満は外玉垣南御門内、100万円未満は中重御鳥居際、 200万円以上は内玉垣南御門外での参拝となっております。外玉垣門内から内玉垣門外までの開きがありますが、内玉垣の中には入れません。場所の遠近こそありますが、一般人は4つの垣根の内、外から2つ目の垣根の内側までしか入れないということでしょう。少しでも正宮の近くで参拝したいなら、一般人には10万円を奉納して中重御鳥居際で参拝するのがギリギリですね。
せっかくなので、次回の遷宮を待って協賛金をお納めし、今度は自分の参拝章で御垣内入りたいと思います。
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