桔梗屋 御朱印の旅

神社ばかりお参りしてまわっております。戴いた御朱印が多くなってきたので、管理がてら公開します。御朱印以外の話も多いかも

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【神宮月間】式年遷宮

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              ■赤福本店■

式年遷宮とは】

20年に1度社を建て替え、大神様に新しい社にお遷りいただく儀式です。

神宮にはそれぞれの社を建てるための敷地が東西に2つ用意されており、20年ごとに交互に社を建てています。

式年は定められた年と言う意味で、社を20年に1度建て替えることは927年に成立した『延喜式』で定められました。

古くは「式月式日」と言って遷宮を行う日も内宮は旧暦9月16日、外宮は内宮の遷宮から2年後の9月15日と決まっていたそうです。大神様が神殿に遷ったあとは新穀をお供えしていたので「大神嘗祭」とも言われます。

遷宮に伴う祭】

式年遷宮で有名なのは大神様を新しい社にお遷しする「遷御の儀」ですが、実は遷宮のお祭りは遷御の儀が行われる8年も前から行われています。神宮司廰から発効された「『ご遷宮』って何ですか」によると、先の平成25年に行われた第62回式年遷宮では、平成17年にまずは山から材木を切り出すため、その安全を祈る山口祭、つづいて木本祭、御杣始祭、御樋代木奉曳祭、御船代祭、翌18年には御木曳初式、木造始祭、御木曳行事、仮御樋代木伐採式、平成20年に鎮地祭、更に翌21年に宇治橋渡始式が行われました。遷宮の前年である平成24年には立柱祭、上棟祭、檐付祭、甍祭、そしていよいよ平成25年に御白石持行事、御戸祭、御船代奉納式、洗清、杵築祭、後鎮祭、御装束神宝読合、川原大祓、御飾、遷御、大御饌、奉幣、古物渡、御神楽御饌などの行事が行われたそうです。すごい量のお祭りが行われますね。ここにあげただけでも全部ではないようです。これらのお祭りは4つのカテゴリーに分けることができます。

1社殿造営の準備・・・用材切り出しや土台作り 山口祭や鎮地祭など

2社殿造営・・・柱の建て初め 立柱祭や御戸祭など

3竣工奉祝・・・社殿の出来上がり 杵築祭、後鎮祭

遷宮・・・神様を新しい社におうつしする 遷御、古物渡など

 【遷宮の歴史】

もともと神宮は現在のような社を持たず、祭りをするたびに「神籬」と呼ばれる神の依り代や祠のような仮設的な斎場を設けてお祭りをする、原始的な神道の形を取っていたといわれています。今から1300年前、式年遷宮を発意された第40代天武天皇の時代に現在みられるような大規模なお宮になったようです。実際に初めて式年遷宮が行われたのは、第41代持統天皇の御代になってからでした。690年に内宮、692年に外宮で遷宮が行われ、以来20年ごとに繰り返し行われています。なぜ建て替える年数が20年と定まっているか、正確な理由は分かっていないようですが、素木造りの建築物を常に清々しく「常若」を保つには20年が限度であるからとか、社殿造営にあたる職人の技術を継承するために最適な年数であるからなどの物理的な視点や、20年に一度(正確には19年7か月)11月1日と冬至が重なり「朔旦冬至」となることに原点回帰の思想が込められているからなど精神的な視点から様々な理由が考察されています。

 【遷宮ピンチ】

1300年に渡って20年ごとに続けられてきた遷宮は平成25年で62回目となりました。神宮の社はすべて木造建築で、125の社があります。すべてが建て替えられるわけではなく、社によっては20年ごとに修復という形を取っているものもあるようですが、1回の遷宮で使われる木材はおよそ1万2千本とのことです。神宮の社殿はすべて檜でできており、古代から宮域や神路山、高倉山の檜を使うよう定められていました。しかし、神宮の造営には樹齢400年を超える檜がたくさん必要です。20年ごとに1万本もの檜を切り出したため、神路山や高倉山では檜を賄えなくなってしまいました。御用材の調達地は美濃国(岐阜県)に代わりましたが、ここでも檜が足りなくなってしまい、近世には信濃国(長野)へ移ります。式年遷宮常に多くの檜を必要とします。このままではいつか日本中の檜を使い果たすことになってしまいます。そこで神宮では1923年に200年単位の御用材用檜育成計画が始まりました。もとの御用材調達地であった神路山や神宮宮域である島路山に檜が植えられ、専門の職員の手によって管理されています.また、62回目の遷宮では合理的な製材、使用により材木を大幅に減らすことができたそうです。

 

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