【風宮】かぜのみや
御祭神:級長津彦命しなつひこのみこと、級長戸辺命しなとべのみこと
平安時代には「風社」(かぜのやしろ)と呼ばれる小さな社でした。もとは天候を司るため農業に関わる神とされていましたが、元寇の際、内宮の風日祈宮とこの風宮で祈祷をしたところ神風を起こしたとして1293年に別宮に昇格しました。以来、風宮は風日祈宮とともに日本を守る神様として祀られています。幕末には内宮の風日祈宮とともに攘夷の祈祷が行われています。
社は土宮の向かいにあり、外削ぎの千木と5本の鰹木を持つ神明造の建物です。
昭和34年の伊勢湾台風では倒木により、屋根が破損。神宮で唯一被害を受けた社だったようで、風宮が災いを引き受けたとされています。