桔梗屋 御朱印の旅

神社ばかりお参りしてまわっております。戴いた御朱印が多くなってきたので、管理がてら公開します。御朱印以外の話も多いかも

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多賀宮 -外宮-【神宮月間2】

多賀宮】 *外宮別宮(第1位)

たかのみや

 《住所》  三重県伊勢市豊川町279

《祭神》 豊受大御神荒魂

《創建》雄略天皇22(478)年

《由緒》雄略天皇22(478)年、豊受大神宮が同時に創建されたと伝えられています。外宮の4つの別宮のうち、多賀宮だけが『止由気宮儀式帳』、『延喜神名式』に記載されています。正宮南側の檜尾山に鎮座しており、山の頂にあるため古くは「高宮」ともよばれていました。

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地元の人からは親しみを込めて「あらたかさん」と呼ばれています。

4つの別宮のうち最も歴史が古く、格式高い社です。外宮の別宮はこの多賀宮を除いて、当初は「●●社」という社名であり、後年に宮号宣下されています。はじめから「●●宮」という社名がついていた別宮はこの社だけです。このことから多賀宮が別格の待遇を受けていたことがわかります。

祭事も正宮に続いて行われるため、参拝も正宮の次に行うことが勧められます。神はしばしば、力強く災いをもたらすことがある「荒魂」と、穏やかで民に恵みを与え繁栄をもたらす「和魂」に分けて考えられます。正宮に祭っているのが「和魂」だけでなく豊受大御神そのものであるのに、あえて「荒魂」だけを取り出して祭っていることから荒魂が重要視されていたと思われます。天照大御神の「保食神」である豊受大御神は農耕と産業を司る神です。その荒魂なので、飢饉や食中毒などの疫病、蚕の死滅など、民の生活に直接かかわる農業や産業に関わるダメージへの恐れと関係があるんじゃないでしょうか。現実的な力が強い神であるとされ、決断に迷った時や新しい事に挑戦する時にお参りすると良いとされています。

外宮の社は全て千木が外削ぎで、鰹木は奇数です。この社も例外ではありません。鰹木は5本乗っています。

外宮の境内は比較的平坦ですが多賀宮を参拝するためには98段もの石段を登らなくてはなりません。そのため境内には多賀宮遥拝所が設けられています。

 

※遥拝所(ようはいじょ)とはその名の通り「遥かに拝む場所」。遠くから参拝するために設けられた場所です。「遥拝所」自体は神宮特有の施設ではなく、全国の神社などにもみられ、神武天皇遥拝所、明治神宮遥拝所、富士山遥拝所などがあります。

 

外宮の神さま 豊受大神

外宮の神さま 豊受大神