■おはらい町 ゑびや 手捏ね寿司■
今日は外宮の主祭神、豊受大神がどんな神様なのか『記紀』などの書物に記される神話を読んでみようと思います。
『古事記』
【豊受神の誕生】
世界初の夫婦、夫イザナギノミコト、妻イザナミノミコトは結婚して国土を産み、次に風や海、山など自然神を生みます。イザナミは火の神を生むとき産道に火傷を負って苦しみ、嘔吐したり下したりします。このときの尿から和久産巣日神ワクムスヒノカミが生まれました。豊宇気毗売神トヨウケヒメノカミ=豊受大神はこの和久産巣日神の子です。
『日本書紀』
なんと登場しません‼
以上!
ちょっと待って(笑)情報少なすぎる!
神宮司庁が出している公式パンフレットのご鎮座の由緒には『日本書紀』が採用されているのに、『日本書紀』に豊受神が登場しません。なんということでしょう。
『古事記』のほうも「誰から生まれました」という一文だけしか記されていません。あれ?スサノオが追放されたとき、寄り道して食物神のもとを訪ね、口やら尻から食べ物出してもてなしたせいで切り殺されなかったかしら?と思ったら、これは大気津比売神オオゲツヒメノカミの神話でした。豊受大神は大気津比売神、保食神、宇迦之御魂神などの他の食物の神と同一視されています。『日本書紀』では殺すのが月夜見尊、殺されるのが保食神でした。
また、原文を確認出来ていませんが『止由気宮儀式帳』という、外宮に伝わる社伝には雄略天皇の代に天照大神直々のご神託により豊受大神を外宮に祭るようになった、豊受大神はもともと丹波国にいた。ということが書かれているようです。
うーん情報が少なすぎます。記紀神話でたったこれだけした触れられていないのに、食べ物の神=豊受大神というイメージが出来上がったのはやはり神宮の影響が強いのでしょうか?また風土記などいろいろな資料をみて、面白いものがあったらここに記入しようとおもいます。