今日は神宮の参拝の仕方について書いていきます。
神宮参拝の方法は内宮、外宮ともに4種類あります。
①自由参拝
②御饌献上
③神楽奉奏
④御垣内参拝
【①自由参拝】
文字通り、神社を訪れた人が自由に参拝することです。参道を歩いて行って、拝殿の前でお賽銭をいれ、二拝二拍手一拝する、ごく普通のお参りのことです。予約などは必要なく開門から閉門まで、門限がない神社であれば24時間参拝できます。神宮は午前5時からですが、終了時刻は季節によって午後5時から7時までの開きがありますので御注意ください。お賽銭は5円を入れる方が多いですが、気持ちですので必ずしも必要なものではありません。
正宮は4つの垣根で囲まれており、自由参拝は1つ目の垣根をくぐって参拝します。2番目の垣根の正面の部分は門のような形になっていて、御幌と呼ばれる白い幕が垂れていますので中を見ることはできません。しかし風が吹くと軽い御幌が持ち上がり、まれに2番目の垣根の中を覗くことが出来ます。
【②御饌】
神饌(神様に献上する食べ物)を供え、祝詞を読む祭典です。8時30分~4時に随時行われ、神楽殿で受付をします。他の神社での正式参拝はこのような式典に玉串奉奠がある場合が多いです。
御饌:初穂料5000円 昇殿5名まで
大御饌:初穂料8000円 昇殿8名まで
別大御饌:初穂料10000円 昇殿10名まで
初穂料によって撤下品が異なるようです。
式次第は修祓、献饌、祝詞奏上、撤饌でだいたい15分くらいです。
【③御神楽】
神前に神楽を奉奏して頂く式典です。こちらも午前8時30分から午後4時に随時行われ、神楽殿で受付をします。こちらは実際に経験したので、また別の機会に詳しく書きます。
御神楽:初穂料15,000円 昇殿15名まで 舞:倭舞
大々神楽:初穂料50,000円 昇殿50名まで 舞:倭舞、人長舞
別大々神楽:初穂料10,000円 昇殿100名まで 舞:倭舞、人長舞、舞楽1曲
特別大々神楽:初穂料500,000円 昇殿500名まで 舞:倭舞、人長舞、舞楽2曲
式次第は修祓、献饌、祝詞奏上、舞奉奏、撤饌、で時間は20分から40分と、どの神楽を選ぶかでだいぶ異なります。自分が御神楽を選んでも、同じ時間に上がる人が特別大々神楽だったら40分かかるわけです。時間に余裕がない人は注意が必要ですね。
【④御垣内参拝】
4つの垣根のうち、2番目の垣根の中に入ることが出来ます。お納めする金額や方法によって参拝できる場所が異なると言う話も聞きましたが定かではありません・・・。自由参拝より近い位置で、神職さんの立ち会いのもとお参りをすることが出来ます。参拝できる時間は夜明けから日没までとのことですので開門中であれば大丈夫でしょう。
初穂料:伊勢神宮崇敬会の会員になる(3000円~)他にも御垣内参拝するにはいろいろ方法があるみたいですが、崇敬会に入るのが一番確実な方法だと思います。
一般的に神宮の正式参拝というと、この御垣内参拝を指すことが多いです。予約は必要ありませんが、ドレスコードがあるのでお気を付け下さい。
「男性は背広、ネクタイ、女性は男性に準じた服装で御参拝下さい」とあります。御垣内参拝もさせていただいたことがありますので、またあとで詳しく記します。
ところで御垣内参拝についてネットで調べているとこんなワードが予測で出てきました。「伊勢神宮 御垣内参拝 効果」・・・神宮は日本最強のパワースポット!その中心に少しでも近づくことでより強力なパワーを得られます!!的なことが書かれています。
はっきり申し上げます。神宮参拝にあたって邪な気持ちを抱くのはおやめください!!(笑)
昔から私幣禁断と言われ、有力貴族だろうが誰だろうが、皇族であっても私的な願い事は禁じられてきた場所です。ご神前に出たら私事ではなく、日頃の恵みに感謝しましょう。というか正直なところ緊張と高揚感でお願い事がなんたら、パワーがなんたらなんてことは頭からふっとんでしまいます。全力で二拝二拍手一拝するだけで精一杯です。
参拝の仕方がたくさんあってどれを選べばいいか迷ってしまいますが、一般的に外宮御垣内参拝→内宮御垣内参拝→内宮御神楽奉納と言うパターンが多いと思います。時間に余裕がない方は両宮の御垣内参拝だけの方や外宮自由参拝→内宮御垣内参拝→内宮神楽奉納と言う方もいるようです。せっかく御垣内参拝が出来る手続きをして、御垣内に入るのにふさわしい服装を用意したのに外宮を自由参拝にしてしまうのはもったいない気もしますが、スケジュールに合わせて無理のないプランを立てましょう。