今回記すのは神宮のまわり方、参拝の順番です。
私が4月に伊勢の神宮に参拝した時、参拝の順番を間違えて内宮に2回参拝したというお話をしたかと思います。ガイドブックなどを見ると神宮参拝について細かく参拝の順序が指定されています。
私が参考にした観光ガイドブックには次のように書いてありました。
①外宮→内宮の順で参拝すること
②正宮(主祭神を祭る社)→別宮(境内にある社)の順で参拝すること
③外宮の周り方
正宮→多賀宮→土宮→風宮→御厩
④内宮の周り方
⑤神宮参拝に先立ち二見興玉神社を参拝するとなおよい。
まず①についてですが、外宮→内宮の順で参拝するのが習わしで、神宮のお祭りも特別なもの以外は外宮から先に行い、そのあとで内宮で祭りをするそうです。
③、④についてですが、②で示したように基本的にはまず正宮に参拝し、その後境内にある別宮を回るルートが示してあります。ただ、瀧祭神は正宮の前に参拝するよう指示されています。これは神宮による公式な周り方なのでしょうか?
神宮の神主さんに聞いてみたところ、「神宮ではこの順番で参拝するように、ということはお伝えしていません」とのことでした。
なんだって~!!4月に参拝し直した苦労はいったい!?
では、どうしてガイドブックには参拝の順番が掲載されているのでしょうか。
実はこれ、地元の方が参拝するときのお参りの順番なのだそうです。
なぜ瀧祭神が正宮より先に参拝されるのかというと、その名前からもわかるように五十鈴川のそばに鎮座し、ご祭神が五十鈴川の守り神だからです。五十鈴川は内宮参拝の前に身を清める川でしたので、川に入る代わりにこの社にお参りをして「これから正宮参拝しますよ」というご挨拶をされる方が多いのだとか。
いずれにしても絶対にこうしなければいけない、ということはではないようですので、当日のスケジュールやコンディションに合わせて参拝の順番を決めていいと思います。瀧祭神はちょっとわかりにくい場所にありますが、それ以外のお宮は人の流れに乗っていけば自然にたどり着けます。
ただ、境内はとても広いですし、正宮から参拝して時間を無駄にしないようにすべてのお社を回るなら、ガイドブックの順番が理にかなっていると思います。