100回目の御朱印になるということをすっかり忘れて常陸国出雲大社へドライブしました。もう少し時間があれば近くの笠間稲荷神社などにも参拝したかったのですが、今回は一社のみの参拝となりました。
【スケジュール】
13:40 駐車場P3到着
13:43 大鳥居到着
13:46 自由参拝・御朱印
13:55 本殿遥拝
14:08 龍蛇神社参拝
14:15 薬神神社参拝
14:17 出雲館ガラスギャラリー見学
14:40 お食事処「ぷりえーる」で休憩
14:50 ご祈祷受付
15:30 ご祈祷開始
16:10 ご祈祷終了
▲茨城県つくば市の研究学園駅のあたりから出発したのですが、次第にお店が無くなり、民家が無くなり、田んぼが増えていき山道ばかりが続くようになります。若干の不安を覚えて何度か路肩に駐車してグーグルマップを確認しました。
しかし、みんなこのカーブやアップダウンのある道をおよそ時速80㎞以上で通っていきます。さすが(笑)
▲見えるでしょうか!画面右寄りに「出雲…」の看板、そして中央の山の中腹に緑青色の屋根があります!つくば市からおよそ1時間。やっと着きました!
▲P3駐車場からの眺め。眼下にあるのは出雲大社の永代供養墓地ですが、まだ数基しかできていません。P1がもっと社近くの大鳥居前にあったのですが、周囲を散策することを考え、P1よりも下段のP3の駐車場に停めました。P2は山の麓にありますが、バスなどの大型車用の駐車場です。
▲P3のすぐ横には「桜林館・ギャラリー桜林」がありますが、ちょうど参拝した木曜日が休館日でした。駐車してある車のナンバーが出雲大社です(笑)
▲P1のすぐそばにある大鳥居から階段を登っていきます。途中でショベルカーのような重機が動いているのが見えました。
▲参道は険しく、ほかに参拝者もいません。蜘蛛の巣にも引っ掛かりました…と思ったら社務所脇の横道にでました。どうやらこちらは正参道ではなかった様子。
▲正面の参道の途中にある手水まで戻り、拝殿の前で自由参拝をしました。
▲展望台からの眺望。遠くの山に風車が回っているのが見えます。近くに鷹匠の里もあるようですが、散策中におそらく野生と思われる鷹が目の前の畑に急降下するところもみることができました。植物の匂いがする、のどかな場所に鎮まっています。
▲境内社の龍蛇神社と薬神神社。
▲薬神神社のとなりにある林彩館。「モクモクフー」というかわいらしい看板が出ていましたが、入り口も閉まっていましたし、窓から覗いてみても電気がついていなかったのでこの日はやっていなかったようです。
▲ガラスギャラリーとガラス工房「神魂(かもす)」
常陸国出雲大社は境内に出雲館という建物があり、ガラスギャラリーやお食事処があります。また、ガラス工房も併設されており、4000円で吹きガラス体験ができるのですが、予約が必要なのと手持ちが少なかったため、今回はやめておきました。
▲お食事処「ぷりえーる」
ガラスギャラリーから直接入ることができます。この時は誰もいませんでしたが、直前までお客さんがいた形跡がありました。食事は蕎麦やうどんがありましたが、お昼を食べてきてしまっていたため、ケーキをいただくことにしました。
▲りんごケーキ400円(税込)
想像と違っていてびっくり。メニューには「りんごケーキ」としか書いてありませんでしたが、なんとアイスケーキでした。表面の白っぽく見えるのは霜です。まあ、暑かったのでちょうど良かったのですが、フォークが刺さらなくて戸惑いました(笑)
お会計はガラスギャラリーのレジへ持っていきます。
机にはそれぞれ違った種類のお花が飾られています。
ケーキも食べて一休みしたところで、急にご祈祷をしよう!と思い立ち、もう一度社務所に引き返すことにしました。
レストランを出たところで時刻は14時50分くらいでしたので、15時のご祈祷に間に合うかな、と思ったのですが、このお社のご祈祷時間は9時30分から1時間置きでした。後30分待つことになります。受付用紙の写真は撮り忘れましたが、日付、参列人数、ご祈祷料、住所、名前を記入し、受付でご祈祷料とともにお納めしました。
坂道を登って来たせいで呼吸も荒く、緊張して挙動不審になっていると、「当社でのご祈祷ははじめて?」とお尋ねいただき、「良ければ二階の待合所へどうぞ」とご案内いただきました。
▲備品はご自由にお使いくださいとあります。他にもご祈祷を受ける方が来るかなと思っていたのですが、どうやら私だけみたいです。ふわふわのソファーに座って一人でくつろぎました(笑)
10分前に祈祷者入り口で待つよう言われていたので、再度拝殿の前に戻ります。
遊園地のゲートのような祈祷者入り口で待っていると、先ほど受付をしてくださった神主さんが来て、中に入るよう促されました。
▲入り口で「きよかけ」というものを渡され、首から掛けるように言われました。
おそらく「清掛け」でしょう。平服でもご神前に出られるようにするためのものだと教えてくださいました。
石清水八幡宮か大國魂神社だったか、よその神社で使っているのを見たことがあるので全国的なものだと思われます。
これを付けて誰もいない拝殿の中でポツンと一人待ちました。
背後にたくさんの人が参拝していく気配がし、なんだか一人だけ大げさなことをしているような、ちょっと気恥ずかしい感じがしました…///
スマホなどの電源はここで切ってしまったため、写真は残っていませんが
ご祈祷の流れは以下の通りです。
1号鼓
神主さんが太鼓を叩きます。ご祈祷が始まる合図です。
2 修祓
神主さんが祓詞を奏上し、お祓いをしてくれます。祓詞奏上、お祓いの際は頭を下げます。
3 祝詞奏上
祝詞の中では自分で書いた受付表の名前や住所を読んでくださいます。祝詞奏上の間、頭を下げます。
4 玉串奉奠
神主さんが玉串を渡してくれます。根本を神前に向けてお供えし、通常は二拝二拍手一拝しますが、ここは出雲大社なので二拝四拍手一拝しました。
5 号鼓
神主さんが太鼓を叩きます。ご祈祷が終わった合図です。
以上がご祈祷の流れです。神社によっては修祓の後に献饌があったり、祝詞奏上の後に鈴幣拝戴があったりします。
玉串奉奠を終えてほっとしていると、ご祈祷をしてくださった受付の時と同じ神主さんが「あなた、ご祈祷ははじめてとおっしゃったな?」と尋ねてきました。えっ!なんだろう…とビビりながら頷くと、ご祈祷を受けた方は本殿を間近で参拝できるのだ、とおっしゃられ、本殿の鳥居の前までご案内くださいました。まず、御本殿の階段を登り、御神前で二拝四拍手一拝の作法で参拝します。そして拝殿は諏訪大社の造りと同じ様式、本殿は島根の本宮出雲大社と同じ様式で建てられているというご説明や、ご自身がこの社に入られた経緯などを大変気さくにお話しくださいました。
また拝殿へ戻って来るとお神酒をいただいたのですが、ガラスギャラリーのあるお社らしく、ガラスの盃にお酒を注いでくださいました。
最後に「これもまた縁(えにし)ですから、是非またご参拝ください。」とお見送りいただき、初めてのご祈祷がここで良かったなーと思いながら山道を引き返してきたのでした。
この旅のお供の御朱印帳