ひたちのくにいずもたいしゃ
《祭神》大国主大神 (天之常立神 宇麻志阿斯訶備比古遅神 神産巣日神 高御産巣日神 天之御中主神)
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《創建》平成4(1992)年
《由緒》平成4(1992)年12月4日に島根県出雲大社より御分霊されました。常陸国は「日立ちの国」とも言われ、この社は「天日隅宮(あめのひすみのみや )」(太陽の沈む社)と称される出雲大社本社と、国譲り神話で活躍する大国主の御子、建御名方大神の鎮まる長野県諏訪大社を直線で結んだ延長線上に鎮座しています。
*もとは出雲大社教の被包括宗教法人「出雲大社 常陸」でしたが、平成26年に出雲大社教との包括関係が廃止され、単立宗教法人「常陸国出雲大社」となりました。
▲拝殿は諏訪大社本宮の拝殿の建築様式を取り入れたつくりです。こちらの社では二拝四拍手一拝でお参りします。
▲拝殿の注連縄は長さ16m、重さは6tに及びます。
なぜかお金が挟まっていますが、抜け落ちて下の石畳に転がっているものもありました。
▲新しい拝殿ですが、突き抜けるような開放感があります。正面の額には「神光満殿」の文字。拝殿内から天井を見上げると、奥田コウドウ氏の天井画「常陸の雲」を見ることができます。天井が高いので一見わかりませんが60畳もの大きさがあるそうです。
拝殿の右側には出雲一刀彫 藤井孝三氏による大国主大神の神像が鎮座しています。国内最大級の大きさで、大国主大神の右手には少名彦那大神が乗っています。
▲祈祷者入口には大黒柱が立っています。構造的にこの建物を支えているわけではありません。樹齢2650年の檜の柱です。
柱にお金を挟まないよう注意書きがあります。覆いもしてありますし恐らくかつては挟む人がいたんでしょうね・・・。
▲拝殿脇の小道を通ると本殿の横の遥拝所から直接拝殿を拝むことが出来ます。拝殿は南にありますが、実は御神座は西向きに鎮座されているので、本殿の左側のこの位置が相対する場所となります。
▲ご本殿は島根の出雲大社と同じ「大社造り」で全て檜で出来ています。
▲遥拝所から見上げた屋根。銅板葺なので緑青がふいています。総檜の大社造りは国内でこの社だけだそうです。
▲龍蛇神社
《御祭神》龍蛇神 《創建》平成4(1992)年12月16日
龍蛇神は大国主大神の使神です。御祭神は昭和59年に出雲大社より御分霊されています。鳥居前の左右の燈籠には「朝夕に磨く心の鏡には 神のみかげぞさやにうつれる」「わするなよこの世のちの世へだてなく 守る出雲の神のめぐみを」という和歌が刻まれています。
▲薬神神社
《御祭神》少彦名神
御祭神は大国主大神とともに国づくりを行った神話が有名ですが、常陸国出雲大社では少彦名神のやって来た「常世国」を鎮座地の常陸国であると解釈しています。
手水の作りが凝っていておしゃれなのですが、龍の真下にある、この水盤のようなものは、ご縁があってこの社にやって来たインドの「リンガヨーニ」で豊穣多産の象徴だそうです。