【水天宮】
すいてんぐう
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《創建》文政元(1818)年
《由緒》久留米藩主の有馬家では代々地元の水天宮を崇敬していましたが、第九代藩主有馬頼徳公が参勤交代の際に江戸で水天宮を参拝できるよう、芝赤羽根橋の上屋敷内に御分霊を勧請しました。明治4年に青山に、明治5年に現在地に遷座しました。
▲地下鉄の「水天宮前駅」の目の前です。
箱のようなビルの中にある神社で森などが見えないため、歩いていると街中に突然現れます。ただ、社殿に向かって左側の大通りからは社殿も見えますし、赤い灯籠が道沿いに建っているので近づくと分かります。
ビルの入口のパネルにご由緒が書かれています。宮司さんは有馬家17代のご当主だそうです。
▲ショーケースに納まる随身像。上部からライトで照らされています。
まるで美術館の展示のようです。
▲この狛犬はタイヤが有名なブリヂストンの創設者、石橋正二郎氏による奉納だそうです。
▲階段ギリギリまで下がりましたが鳥居の脚しか映りませんでした。色的に鉄の鳥居でしょうか。境内は石畳とタイルで出来ています。
▲水天宮はいつも真っ白な白木の社殿のイメージです。特に塗料が塗ってあるわけではなく、普通の白木のようなのでいつかは黒くなってしまうんでしょうか。
水天宮はもともと有馬家の屋敷にあるお社でしたが、市民からの信仰も篤かったため毎月屋敷の門を開いて彼らの参拝を受け入れていました。これを受けて江戸では「情けありまの水天宮」という言い回しが流行したそうです。
▲左から秋葉神社・火風神社・高尾神社
お賽銭箱がスタイリッシュなステンレスです。
▲境内社の寶生瓣財天。
こちらも有馬家の屋敷に祀られてたものだそうです。御祭神は市杵島姫神です。