【明治神宮】
めいじじんぐう
東京都渋谷区代々木神園町1‐1
46
86
《由緒》
明治45年7月30日に明治天皇、大正3年4月11日に昭憲皇太后が崩御されると国民から御神霊をお祀りしたいとの願いが寄せられ、両御祭神に縁の深い代々木の地に創建されました。昭和20年には空襲に見舞われ焼失しましたが、昭和33年に国内外からの寄付により復興され、現在の社殿が完成しました。平成5年に平成の御大典記念事業として神楽殿が竣工、同14年には明治天皇御生誕150年記念事業として社務所が新築されました。令和2年には鎮座から100年を迎えます。
▲原宿駅を出ると、目の前にこの鳥居が見えてきます。古びて茶色くなった木に輝く社紋から重厚感を感じます。長い参道は細かな砂利でできているため歩きにくく、鳥居をくぐったあとは脇の石畳を歩く人が多いです。
▲長い参道の間には橋があったり、奉納された酒樽が並んでいたりします。酒樽の前は外国人の撮影スポットになっています。向かいにはワインの樽も並んでいました。
▲参道は結構曲がりくねっています。明治天皇の御製が書かれたパネルが突き当りにあり、右に折れるともう一つのこの鳥居が見えてきます。
▲都心の真ん中に出現する巨大な森は外国人にも珍しいらしく、こんな写真を撮る人もいました。本当はやっちゃだめですよ！(笑)でもこの写真をみると木の太さがよくわかります。このような木があちこちに生えています。
明治神宮の森は大正4年に人工的に作られた森です。全国、また樺太、満州、朝鮮、台湾などから10万本の木が寄付され、70㎡の広さがあります。献木の種類によっては気候に合わず淘汰されてしまったものもあるようですが、それでも234種類もの木が生い茂り、多くの絶滅危惧種の生物の住み家ともなっています。ただ、土が肥えており、ミミズがたくさんいます。雨の日には参道に出てくるので注意が必要です。
▲楼門の前で自撮りする外国人観光客たち。詰まって通れませんけど(笑)でも別なところから出られます。
参拝(見学だけかも？)者の半分以上が外国人で、改めて明治神宮が東京で日本らしさや伝統を感じられる場所として認知されているんだなと感じました。もっと古い神社なら東京にもたくさんありますが、物理的な大きさ、立地や建築様式などが人気の要因でしょうか。御祭神が日本の象徴的存在となった天皇であり、日本人からも親しみを持たれていることも大きな要因でしょう。
▲石畳の境内は四方を回廊に囲まれています。正面の写真は撮り忘れましたが、御鎮座100周年記念事業として本殿の銅板屋根を葺き替えています。
▲立ち入り禁止になっていますが、この奥に禊場があります。川や滝などの自然の禊場ではなく、人工のプールのような感じです。
夏の早朝には極まれに、研修で来ている学生たちがこの禊場に向かって走って行くところや、本殿に向かう行列などを見ることができます。
今回は急いでいたため清正の井戸や宝物殿には行きませんでした。
宝物殿とは別に宝物庫がありますが、そのあたりは昔は沼地だったと聞いたことがあるような気がします。そのため湿気がひどく、所蔵品を守るために高床式になったのだとか。
ご飯が食べられるところもありますし、ゆっくり参拝したい神社です。
