【吉原神社】
よしわらじんじゃ
《住所》東京都台東区千束3‐20‐2
《祭神》倉稲魂命 市杵嶋姫命 弁財天
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《創建》明治5(1872)年
《由緒》日本橋葦町にあった「江戸元吉原」は「振袖火事」と呼ばれる明暦3(1655)年の大火ののち、千束村に移転を命じられます。この「新吉原」には古くから鎮座していた玄徳稲荷社の他、廓内四隅の守護神、榎本稲荷社・明石稲荷社・開運稲荷社・九朗助稲荷社が祀られていました。この5社が明治5年に合祀され、吉原神社として創建されました。
▲吉原神社境内入り口。周囲は石の玉垣で囲まれています。
▲吉原神社は浅草七福神のうち弁財天を祀っています。弁財天は七福神のうち唯一の女神で芸事の神でもあり、吉原の女性たちの信仰も篤かったものと思われます。
▲こちらは「逢初桜(あいぞめざくら)」オリジナルは200年前にご神木として祀られていましたが、明治44(1911)年に焼失しました。現在の桜は平成25(2013)年に浅草防犯健全協力会の奉納によって復活したものだそうです。
▲スリムな狛犬。体のバランス的に馬のようにも見えます。
▲境内の掲示板にはかつての吉原の地図が張り出されていました。この吉原今昔図は社務所で頒布されています。
▲阿吽像。灯籠などを置いたのかもしれないですね。
▲お穴さま。土地神様をお祀りしているようです。
お穴様といえば稲荷神社ですね。もともとこの吉原神社も複数の稲荷神社を合祀して建てられたものでした。