【御朱印の旅】飛騨 春の高山祭 御巡幸(祭行列)
先頭の方では獅子が舞っているようでしたが、混雑しておりうまく動画を取れなさそうだったので、あまり人のいなかった行列の途中部分でカメラを構えました。
▲裃はご自分でご用意されているようで、背中の紋がみんな違います。各町の皆さんが曳いている車が台名旗(台銘旗)です。
▲闘鶏樂
闘鶏樂は鉦と太鼓を打ち鳴らす舞楽で、江戸時代から飛騨に伝わります。衣装の背中には鳳凰、腰には龍が描かれています。写真中央あたりに頭に羽飾りをつけた子がいますが、これは「しゃも」と呼ばれており、数が少ないため背の低い4人しか被れないそうです。
▲闘鶏樂の後ろにも台名旗。供奉行列に参加する屋台の順番は籤で決まるそうです。
▲太鼓が2台続き、神楽笛がやってきました。浅黄袴に狩衣烏帽子なので神主さんかと思いましたが、氏子さんの様です。
▲巫女装束の女の子が6人。小さい子もいるので氏子さんの子供たちだと思います。その後ろに伶人が見えます。伶人さんは引き立て烏帽子に海松色の直垂、篳篥・龍笛・笙をお持ちです。
▲大麻を持った先頭の神職さんが見えてきました。狩衣が5人、緑袍が2人
▲神輿
担がず台車で曳きます。小さな素木の物と大きな金色の物があり、金色の物は三つ巴が描いてあります。2つの神輿の間の長い団扇みたいなのは紫翳(むらさきのさしは)という神具です。
▲神輿の後ろから付いてくる棒の長い丸い団扇みたいなものは「菅の翳」
▲後ろから人力車に乗った宮司さんがいらっしゃいました。赤袍に2級上の袴。冠も繫紋です。繁紋の冠は紋がたくさん入っていますが緑袍の方は遠紋と言って1か所しか紋が入っていないので違いが分かりやすいです。後ろから警固と諸々の旗が続いてきます。紫の物は森下組と書かれています。森下組は徳兵衛獅子と呼ばれる獅子舞を受け継ぐ神輿組です。その後ろにも瓢箪組、片野組、慶祥組などの神輿組が続きます。
▲最後に「須督祭事賡先例 宮本」という旗がやってきます。
文言は「祭事を取り仕切るには全て先例に倣いなさい。」という意味で「宮本」というのは山王祭の主催者の事です。
宮本は現在は輪番制になっていて町内が順番に取り仕切っているようですが、かつては国主金森氏が崇敬していた日枝神社のおひざ元である川原町の屋台組、青龍台が国主代行として宮本を務め、いつも殿は青龍台だったそうです。