【箭弓稲荷神社】
やきゅういなりじんじゃ
《住所》東京都台東区上野1‐14‐1
《祭神》宇迦之御魂大神
《創建》資料なし
《由緒》もともとは石川主殿頭の屋敷神だったようです。明治時代に埼玉県東松山市の箭弓稲荷神社の御分霊を勧請し、「箭弓稲荷」となりました。
▲街中に突然出現する神社。この写真で見えている部分は社殿の前に建てられた建物で中に入ると社殿があります。外からは薄暗くてよく見えません。周りが完全に現代的な建物なので、とてもシュールです。
▲社殿の前にある建物は裸の蛍光灯が付けられており、昭和の趣があります。手水も屋根の下にあります。
神前の2本の木は御神木でしょうか。木の後ろに階段があり、手前の建物の2階に登ることができるようになっています。もしかして昔はここが社務所だったんでしょうか。
もともと社殿があって、後から手前の建物を建てたから神社への入り口をふさがないよう、こんな形になったのかなー。
▲手水は水が出ていませんが、映画のセットのようなレトロな作りです。
社の窓ガラスは気温差で曇っており、中はオレンジ色の電灯が点いていたため、何となく社殿の中のほうが暖かそうな印象でした。
▲拝殿の前で上を見上げてみると一応空が見えます。
▲こちらの額は昭和26(1951)年の奉納。下総の西黒箭弓講による奉納です。
▲こちらの額は同じ西黒箭弓講の昭和27(1952)年の奉納。「藤田サドル店」とか「相澤牛乳店」とか古そうな企業名の他に「古今亭今輔」や「桂文樂」といった芸人さんの名前があります。
▲画面上の奉納句は「昭和丙申」とあるので昭和31(1956)年の奉納であることが分かります。下の大きな芳名板は再建五十周年記念の修復事業協賛者と書いてあります。
たくさんの人々の信仰を集めてきた神社のようですね。
▲額の横には本社である埼玉県東松山市の箭弓稲荷神社の活躍が書かれた記事が張り付けられていました。