【金王八幡宮】
こんのうはちまんぐう
《住所》東京都渋谷区渋谷3‐5‐12
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《鎮座》寛治6(1092)年1月15日
《由緒》桓武天皇の子孫である平武基は秩父妙見山に軍用日月旗を奉納し、八幡宮として崇敬していました。武基の子の武綱は源義家に従っていましたが、主人である義家は後三年の役の勝利をこの武綱の信奉する八幡神のご加護であるとして、妙見山の月旗をもとめて渋谷の地に八幡宮を勧進しました。武綱の嫡子である重家は禁裏の賊を退治し堀河天皇より渋谷の姓を賜り、八幡宮の周辺に館を構えました。もとは渋谷八幡宮と呼ばれていましたが、重家の子の金王丸の名声により金王八幡宮と称されるようになりました。
▲渋谷駅駅と國學院大學の途中にあるため、学生がたくさん通ります。
▲神門は赤門と呼ばれています。渋谷区の有形文化財に指定されています。
▲手水の出水口は龍の顔です。社全体が趣深い雰囲気なのですが、奥にカラーコーンがあるのが目立っていますね;
オーストリア人神主のウィルチコ・フローリアンさんが奉職していることで有名な神社ですが、この日は見かけませんでした。御朱印を書いて下さった神主さんは以前参拝した平成25年の10月4日にもお世話になったことのある方でちょっと嬉しくなりました。
▲もうすぐこどもの日なので境内に鯉昇りがつるされていました。金太郎の絵が描かれている一番大きなものは参道に尾をすり引いています。
▲社殿も渋谷区の有形文化財に指定されています。
現在の社殿は慶長17(1612)年に竹千代(三代将軍家光)の守役である青山忠俊と乳母の春日局によって造営されました。家光が具足始めの儀を行うことが出来たのは、青山忠俊が氏神として信仰していたこの神社の神恩によるものとして忠俊から数多の材木、春日局からは金百両が寄進されています。
▲玉造稲荷社と神楽殿。境内にはベンチがたくさん置いてあり、市民の憩の場となっています。玉造稲荷社の横には御嶽社もあります。
▲金王丸御影堂
渋谷金王丸常光は重家の子です。子ができなかった重家夫妻はこの神社で祈願をしていましたが、あるとき金剛夜叉明王が妻の胎内に宿る夢をみて男子を授かりました。そこで金色夜叉明王から2字をいただき「金王丸」と名付けました。金王丸は源義朝に従い、平治の乱で義朝が討たれると出家し土佐坊昌俊として義朝を弔います。金王丸は平治物語、近松戯曲、源平盛衰記、吾妻鏡、平家物語などに登場しています。
金王八幡宮には「金王桜」と呼ばれる桜の木があります。1枝に単・八重の花びらの桜が咲くのが特徴です。
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