【石浦神社】
いしうらじんじゃ
石川県金沢市本多町3丁目1‐1‐30
祭神 大物主大神 大山咋大神 菊理媛大神 天照皇大神 天兒屋根大神 市杵島姫大神 誉田別大神
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《由緒》2200年前、越乃國三輪神社として下石浦村に祠が建てられたことに始まりました。金沢城地の産土神、城の鎮守神として歴代藩主からの信仰が厚く、二代藩主利長公による社殿の再建、五代藩主綱紀公による安産祈願をはじめ、家老による祈祷や寄進も多く行われたようです。
広坂の交差点、兼六園のちょうど向かいにある神社です。金沢最古の神社のようですね。
▲こちらが石浦神社の拝殿。瓦葺きです。手前に狛犬がみえますね。
▲この狛犬、しっぽがふさふさです。手前の看板には「瞑想 yoga 禅」の文字が。神社なのに禅(^_^;)?と思ったら、奈良時代に高僧の行基が観音像を奉納して「加州石浦長谷寺」と呼ばれていたり、どうやらこの神社は仏教ともかかわりが深いようです。
御朱印にも「日本三大長谷寺」とありますね。これは行基が一本の木から掘り出した三体の長谷観音を大和國長谷寺、加州石浦長谷寺(石浦神社)、相州鎌倉長谷寺に祀った故事によるものです。
元々、三輪神社として大物主大神を祀っていましたが、本地仏の十一面観音に圧倒され名称も慈光院に代わり神社であったことも忘れ去られてしまっていた時期があったようです。そのころにはこの神社の由緒欲しさによその神社が「うちが三輪神社です!」と勝手に名乗ったこともあったそうです。その後、明治時代になって神仏分離が行われ、石浦神社と改称しました。
▲こちらは拝殿の隣にある建物。拝殿も含めて全部瓦葺きなのに、ここだけ銅板葺きです。社務所を通じて拝殿とつながっているようですね。賽銭箱もないですし参集殿の入り口でしょうか。奥に金屏風が見えますね。さすが金沢!
▲休日ということもあり屋台も出ており境内は人でにぎわっています。巫女さんが忙しそうに境内を行き来しており、十数名程度ですが御朱印の行列もできていました。
百万石通りの鳥居から退出すると、道沿いに赤い絵馬掛けが並んでいるのが見えました。また、写真を撮り忘れてしまったのですが、石造りの鳥居には目線の位置に青いハートマークがついています。
じつはこの神社、公認キャラクターがいます。
「きまちゃん」という名前のキャラクターで、お守りやおみくじのデザインに使われているほか、御朱印をいただくと裏に御祭神や地図が載ったきまちゃんカードがいただけます。