平成27年の2月、友人と厳島神社に旅行に行くことにしました。
このころはあまり旅行などしませんでしたし、富士山の向こうへ行ったのも久しぶりで新幹線に大はしゃぎしました。今でも冬になると、当時のことを思い出して懐かしい気持ちになります。
さて、今回の旅は張り切っていたので分単位で計画を立てています。
少し長くなりますが、当時の気合の入った3日間の予定表をご覧ください(笑)
【事前に立てた計画】
《2月15日㈰》交通費等:3460円 吉川資料館へ行った場合
橋の駅を含む全ての施設が17:00閉
12:06 広島 着
12:15 JR山陽本線 普通岩国行 760円
13:05 岩国駅
13:10 いわくにバス2番 千石原行 250円※ 次は13:35
13:27 錦帯橋駅 橋の駅展望市場にて お昼 土産
14:30 錦帯橋 錦帯橋・ロープウェー・岩国城セット券940円 徒歩・ロープウェー20分
15:20 岩国城
16:40 吉川資料館 500円 もしくは城蛇観覧所 100円
18:25 広島駅
《2月16日㈪》 交通費等4780円
6:53 宮島口 徒歩6分
7:05 フェリー 10分 180円
7:15 宮島着 徒歩12分
7:40 厳島入口 昇殿料+拝観料500円
8:10 厳島宝物館
8:40 紅葉谷公園
9:00 ロープウェー 往復1800円
9:15 獅子岩駅
弥山登山 目安2~3時間
12:00 ロープウェー
12:15 紅葉谷公園 着 バス3分無料
12:30 昼食
14:00 御笠浜 大鳥居
14:20 豊国神社 徒歩10分
14:40 大聖院 徒歩5分
15:05 大願寺 徒歩3分
15:10 清盛神社 徒歩10分
15:20 三翁神社
15:30 表参道商店街 多くの店が17時閉店
17:30 錦水館 温泉1300円 〇錦本舗19:00閉店
18:45 厳島ライトアップ 徒歩12分
19:00 フェリー 10分180円
19:16 宮島口 JR山陽本線 普通広行き410円
19:47 広島駅
《2月17日㈫》交通費等580円
7:00 平和記念公園 所要時間3時間
平和祈念資料館 入館料50円 8:30~ 徒歩25分
10:00 広島護国神社
10:15 広島城 入場料370円
11:09 紙屋町東駅 広電1系統 普通広島駅行160円 もしくは徒歩
11:24 徒歩6分
11:30 広島駅昼食・買い物
14:32発
以上です。長い‼そして分単位で刻みすぎ‼
当時は旅行なんて一世一代のつもりでしたし、旅慣れていなかったのでギチギチにスケジュールを組んで、その通りに行動しようとして友人を振り回しました。
私の計画に笑って付き合ってくれた旅慣れた友人よ、ありがとう(笑)
初めは1日目は広島で、最終日に私が行きたい呉か友人が行きたがっていた尾道に行く予定でしたがスケジュール確認の末、旅行直前に日程が変更になり、最終日は広島でゆっくり過ごし、一日目は錦帯橋を見に行こうという話になったのです。これが初日にちょっとした騒動を引き起こします。
それでは実際の旅程を紹介します。
【実際の旅程】※時間は目安です
《2月15日㈰》
12:06 広島 着
13:45 錦帯橋
14:00 昼食
14:30 白蛇観覧所(吉香公園)
15:00 岩国城
16:00 白山比咩神社
16:20 吉香神社
16:40 吉川資料館
19:00 広島駅 夕食
《2月16日㈪》
7:05 フェリー
7:30 厳島神社参拝
7:40 厳島入口 昇殿料+拝観料500円
8:20 厳島宝物館
9:15 紅葉谷公園 ロープウェイ
10:00 霊火堂・弥山本堂
10:15 くぐり岩
10:20 弥山登頂
10:50 御山神社(鹿と遭遇)
11:30 獅子岩展望台
12:20 厳島神社付近に到着
13:00 昼食
14:10 厳島神社大鳥居
14:35 大聖院・大願寺
15:10 伊都岐珈琲
16:00 三翁神社・清盛神社
16:15 紅葉堂弐番屋 揚げもみじ神社(商店街などを歩く)
18:00 厳島ライトアップ
18:40 フェリー
20:00 広島駅 夕食
《2月17日㈫》
10:30 平和記念公園
平和祈念資料館
11:00 広島護國神社
11:15 広島城
13:00 広島駅 昼食
次に旅の様子を写真とともに紹介します。
◆旅行記一日目◆ 平成27年2月15日
新幹線に乗り込み、午前9時頃に富士山前を通過しました。
それから新幹線に揺られること一時間半。なんと車窓から虹が見えました。友人と吉兆か⁉と騒ぎながら写真を撮りました。
▼写真の空、中央から左よりに、うっすら虹が写っているのがみえるでしょうか。実際はもっとはっきりしていたのですが、上手く写すことができませんでした。
13時45分ごろ岩国の錦帯橋に到着しました。
この錦帯橋で奇跡が!橋を渡っていると前方から「●●ちゃんじゃん‼」と聞いたことのある声が聞こえます。振り返ると、橋の向こうから大学の友人が二人連れでこちらに渡ってくるところでした。
なんという偶然。話を聞くと、二人はすでに広島、宮島を堪能し最終日の今日、岩国に到着し今から帰ろうとしているところだというのです。「宮島、晴れてて海が綺麗で最高だったよ~!」と言葉を残して去ってゆく友人たち。これは期待が膨らみます。
この日のお昼はちょっと遅い14時ごろ。竹の里むさしの岩国寿司(500円)を食べました。
岩国は白蛇が有名で、錦帯橋の側にある吉香公園には白蛇観覧所があり、入場料100円で見学することができます。
白蛇は天然記念物に指定さえており、岩国市の限られた地域にだけ生息する貴重な蛇なのだそうです。岩国には白蛇についての古い記録が複数残されており、地域の人々は幸福の神であるとか、弁天の使いで商売繁盛、金運を司る神である、として大切にしてきたそうです。
次は岩国城へ向かいます。
岩国城まではロープウェーに乗って移動します。時刻は14時45分。ロープウェーの中では年配のご夫婦が話しかけてきてくれました。
実は旅先で知らない方と話すのも楽しみの一つだったりします。
ロープウェーから少し歩いて、15時頃には天守閣付近に到着しました。
天守閣から先ほど渡ってきた錦帯橋や吉香公園を見下ろす事ができます。
16時のロープウェーで山を下りてからは、すぐ近くの白山比咩神社と吉香神社へ参拝し、吉川資料館で錦雲閣などを見学して山口県を後にしました。
ところで岩国ではたくさんのねこちゃんに出会いました。
▼白蛇観覧所で出会ったねこ
▼白山比咩神社
▼吉川資料館付近のねこ
さて、19時ごろに広島に到着。晩ご飯は駅で食べられる尾道ラーメンの「三公」さんで食べてこの日はホテルに戻りました。
選んだメニューはお店のおすすめ、620円の尾道ラーメンの細麺です。
うろ覚えでありますが、初日も駅からホテルに向かう間、雨に降られて傘を差しながらスーツケースを押していたような気がします。
◆旅行記二日目◆ 平成27年2月15日
朝7時出航のフェリーに乗って宮島を目指します。
15分ほどで宮島に到着しました。もうすぐ満潮の時間です。早速厳島神社を目指していると、鹿と初めての遭遇をしました。
7時30分には参道入口に到着しました。ここから長い参道を通ってお参りに行きます。
殿内に入ると、朝早いためか人もまばらでとても清々しく、ゆっくりお参りすることができました。
厳島神社の中には資料館もありますので少しゆっくり時間をとりました。
9時30分頃、予定より30分遅れて紅葉谷のロープウェーに乗って弥山をめざします。
厳島神社に参拝していた時は晴れていたのですが、紅葉谷公園に移動している間に雨が降ってきてしまいました。弥山の山頂まで行ってみたかったのですが、天候によってはロープウェーで行ける獅子岩展望台までで断念せざるを得ません。
▼ロープウェーの窓にはすでに雨滴がついています。
ロープウェーは乗継ぎで2回乗ったのですが、2つ目のロープウェーで杖を突いたご老人に席を譲ったところ、スタンプラリーが行われていることを教えてもらいました。宮島の名所を周ってスタンプを全部集めると、紅葉万頭がもらえるというものです。
2つ目のロープウェーから降りるとなんと雨がやんでいました。
これはありがたい‼雨が降り出さないうちに急いで登ってしまうことにしました。
▲山道から見える景色。切り立った崖が見えます。意外と険しいですね…
10時ごろ、まずは弥山本堂、霊火堂に到着しました。霊火堂内は長年火を焚いてきた煤で真っ黒です。弥山で有名な青鬼のおみくじを引きました。
▼弥山本堂
▼霊火堂
さらに15分くらいで有名なくぐり岩に到着。
ちょうど両手が天井の岩に届くくらいなので、岩を持ち上げるポーズで写真が撮れます。
10時20分ごろ山頂に到着!晴れていればきっと素晴らしい景色が広がっているのでしょうが、なんにも見えません…
展望台でさっきロープウェイで出会ったおじいさんに再開しました。どうやらおじいさんは展望台の管理などをされているようで、厳冬には山頂のトイレの水が凍ってしまうとおっしゃっていました。
▼山頂のすぐ近くには厳島神社の満ち引きと呼応して水が増えたり減ったりすると言われている干満岩があります。穴を覗くと若干水が見えますが、そのころの潮の様子はいかに…
さて、雨が降ってきたら大変なので、少し休憩した後下山することにしました。下山は登るときとは違ったルートを歩くことになります。こちらのルートは、少し外れたところにある、厳島神社の奥の宮などの見どころがたくさんあるのですが、天候が悪いのですぐに降りるだけにしました。ところが…
どうやら違う道に出てしまったようです。下山する人は見当たりませんし、先ほどにもまして鬱蒼としています。道に迷ってしまったのか?
走るように道を下ってきてしまったので、引き返す体力も気力ありません。地図は持っていなかったのですが、(私と違って方向音痴でない)友人が水かけ地蔵に続く道だ、と言ったので安心(?)です。水かけ地蔵の写真は撮り忘れましたが、泉があって神聖な空気が流れているところです。鬱蒼として静まり返っているので、寒さと天候の悪さもあって少し気味悪いような感じがしました…
水かけ地蔵のあたりを歩いていると突然近くの茂みから鹿が現れました。なんと小鹿も一緒です。
こんな所で遭遇するなんて嬉しい反面、不安と恐怖にも駆られました。
道はゴツゴツした急な石段で、周りは崖や巨石に囲まれています。街中のように逃げる場所も隠れる場所もありませんし、助けを呼んだところで誰もいません。しかも相手は子連れです。
角がないとはいえ突進してきたらどうしよう、街中の鹿と違って人に慣れていないんじゃないか、鹿って噛んだりするのかな、鹿の事故ってニュースあったっけ…
一瞬でいろいろ考えましたが、鹿たちはこちらの不安をよそに悠々と去ってゆきました。どうやら水かけ地蔵を水場にしているようです。
さて、道を間違ってしまいましたが、ここまで来たら奥の宮へも行こうか、という話になり、空を気にしながら厳島神社の奥の宮、御山神社を目指しました。
▲こちらが御山神社。だーれもいません。びょうびょうと風が吹きつけてきます。色褪せた朱塗りの建物が寂しさを深めます…
図らずも遠回りしてしまいましたが、再び下山を開始します。ようやく弥山本堂の広場に到着。さっき見たばかりの景色がすでに懐かしく、人がいることがこんなに安心できることとは…(´;ω;`)‼
行くときはスルーしてしまった錫杖の梅もしっかり写真を撮りました。
更に下山し、獅子岩展望台に戻ってホッとしていると雨がちらついてきました。ちょうどその時ロープウェーで登ってきた50代くらいの女性グループがいたのですが、「雨が降ってきちゃった!これじゃ頂上はちょっと無理ね…」と話をしており、自分たちもあと少し遅かったら、山道を雨に降られてさぞ心細くなったことだろうと思いました。
ロープウェーに乗り、町に戻るとちょうどお昼頃になっていました。今は引き潮の時間です。ついでに厳島神社のほうへ行ったらもう水が引き始めており、朝は魚が泳いでいた回廊も砂浜に代わっていました。
この日は引き潮時の海面の高さは最大で111㎝まで下がる予定です。残念ながらガイドブックによると大鳥居まで行ける高さではありません。にしても時間的にはまだまだ引いている途中なので、まずは腹ごしらえをすることにしました。
神社周辺を歩いていると、厳島神社と豊国神社のあいだにある「お食事処 とりい」さんで、ちょうど牡蠣のタイムセールが始まりました。お昼はアナゴ飯を食べる予定でしたが、タイミングがいいので先に牡蠣を食べることにしました。3つで500円。醤油やレモンなども用意されているので、一つづつ違った食べ方を楽しめます。
表参道商店街、清盛通りは午後の5時で閉まってしまうお店がほとんどです。せっかくスタンプラリーに参加したので、お店が閉まる前にやまだ屋さんに行ってもみじ饅頭と交換していただくことにしました。こしあん、粒あん、チョコ、クリーム、抹茶の5つの味が入った小袋をいただいたのですが、なんとお店の方が「後で買いに来てね♡」と焼きたてのもみじ饅頭を一つづつサービスしてくださいました!後でお土産を買いにここに戻ってこよう(笑)
さて、もみじ饅頭もいただいたことですし、お昼ごはんの場所を探します。ところが時刻は13時ごろと、ちょうどお昼時だったためどこのお店も店外まで人が並んでいます。しばらく通りを行ったり来たりした結果、宮島の観光名所の一つ、世界一の大杓子の隣にあるお店、「中屋玉仙堂」さんに入ることにしました。
こちらの席に座って、1400円のアナゴ重を注文。料理を待つ間、無料でいただいたやまだ屋さんのもみじ饅頭をいただきました。焼きたてふわふわで、まだ温かいもみじ饅頭。最高です‼
10分ほどでアナゴ重が運ばれてきました。お店のカウンターに座っていただきます。ごはんのあとはもちろん大杓子を見に行ったのですが、良い写真が残っていませんでした。
あっという間にご飯を食べてしまい、13時半には散策を再開します。
▼千畳閣の隣にある五重塔が見えてきました。
▼13時45分ごろ千畳閣に到着。御朱印をいただきました。千畳閣は豊国神社の別称だったりします。
さて、時刻は14時ごろ、もういい感じに潮が引いているはずです。再び厳島神社に行ってみます。事前に調べた様子だと、この日は潮が最大111㎝まで引きますが、鳥居まで行けるようになるのは100㎝以下まで水位が下がった時ということでした。残念だけどできるだけ鳥居に近づけるよう、防水のブーツを履いていたのですが…
じゃーん!鳥居の足元まで到達することができました!期待してなかったのでありがたい!遥か彼方に厳島の社が見えます。
ここで友人がお札を受け忘れたのでもう一度厳島の社に入りたい、と言ったので、私は潮の引いた社殿を散策することにしました。みんな鳥居のほうに群がっていて社殿の周りは独り占めです(笑)
これも写真を撮り忘れましたが、14時半のころ、大願寺や清盛神社、三翁神社など、当初予定していた場所を見学しました。大願寺から出てくると、鹿が寄ってきました。鹿は宮島のどこにいても出会います。清盛通りでは油断した観光客のお姉さんが、広げたばかりのガイドブックの地図をこいつに噛み千切られているのを見ました(笑)
ここで止んでいた雨が再び降り始めます。しかもこれまでとは明らかに違う降り方です。午後の日が傾いてきたころで雨は冷たく、どこか温かいところで休みたかったので、伊都岐珈琲で一休みします。
頼んだのはカフェラテ450円。店内は温かくで居心地がよく、このお店も忘れられない思い出の一つです。さて、一休みしたら散策再開です。この旅の目的の一つは名物もみじ饅頭の食い倒れです。紅葉堂 弐番屋さんで揚げ紅葉饅頭をいただきました。このお店で面白い神社を発見します。
店表からずっと奥に入ると裏庭があり、そこに「揚げもみじ神社」なる社が建っています…
▼社の隣には由緒が記されています。
このパネルを読むと、
御祭神:揚げもみじ饅頭
御神体:平成14年に初めて揚げもみじを揚げた真っ黒に焼けた天ぷら鍋
由緒:揚げもみじが有名になったことを記念して建てられた
御利益:食べ物を無駄にせず、知恵、努力、想像力で商売を続けることができるように願いが込められた。天ぷらも揚がる、運気も上がる。
ということが分かります。
“御祭神:揚げもみじ饅頭” “御神体:平成14年に初めて揚げもみじを揚げた真っ黒に焼けた天ぷら鍋”…なんともシュールですが、八百万の神の国らしくもあります。
お賽銭箱には自分が食べ終わった揚げもみじの串を入れて参拝します。
時刻は16時半。そろそろ閉まるお店が出てくる時間帯です。
その前にさっき饅頭をいただいたやまだ屋さんに行かなくては。再び街中を散策開始です。
▲どこかの店先にいたネコちゃん。慌てていたので店の名前を確認するを忘れました。お店のおばちゃんが、「うちの子なの。どんどん写真撮ってね」と気さくに声をかけてくれます。
やまだ屋さんに到着したのは16時54分。ギリギリ間に合った!もみじ饅頭たくさん買いました(笑)
17時か18時か忘れてしまいましたが、時を告げるチャイムが鳴ると、鹿たちが行列を作って山に戻ってゆく姿を見ることができました。列の中にいる一頭は事故にあってしまったのか前足が変な方向に曲がっていて、脚を引きずってゆっくり歩いていますが、仲間たちは彼を置いていくことはなく、きちんと彼の後ろに一列に並んでいました。誰かが躾けているんでしょうか、チャイムが鳴ると店が閉まって、人がいなくなることが分かっているんでしょうか。
チャイムが鳴った後、町家通りの裏側、おそらく光明院か、山辺の古径のあたりだと思うのですが、人気の少ないあたりをうろうろしていると、住民の方らしきおばちゃんが道に迷っているのかと心配して声をかけてくださいました。宮島の方は優しくて気さくな人が多いですね。
もう時間も無くなってきたので雨が降りしきる中、急いでフェリー乗り場へ向かいます。
最後にもう一度厳島神社を振り返ると、満ちてきた潮に沈んでゆく姿が見えました。
潮位って一日でこんなに変わるんですね。
時刻は20時ごろ。結構な雨でびしょびしょになりながら駅にたどり着き、夕食のお店を探します。
今日はお好み焼きを食べる予定です。今日も駅の中でお好み焼きが食べられるところを探します。お好み焼きロードのようなところがあったのですが、みんなすさまじいばかりの客引き合戦を繰り広げており、とても賑やかです。道のはずれに店員さんが外に立っていないお店を見つけました。宮島の疲れもあり、静かなところで食事がしたかったので、このお店に入りました。
▲夕食をとることにした「お好み焼き おゝ井」さん。
ガイドブックへの掲載はなく、呼び込みもなしで道の端っこにあるのでここまでたどり着くお客さんも少なく、ゆっくり過ごせます。お寿司も食べられるようですが、目当てはお好み焼きだったので大葉の入ったレギュラー焼き790円を注文しました。
▼店主さんは無口な方ですが、どう見ても観光客の我々を見てお吸い物をサービスしてくれました。そして食べ慣れないお好み焼きにかじりつく我々を、温かい目で見守ってくれました…
◆旅行記三日目◆ 平成27年2月16日
いよいよ広島旅行の最終日。この日の朝、ニュースを確認していると降水確率20%と伝えているにもかかわらず、すでに窓の外は雨でした。そんなに強い雨ではありませんが、最終日なのでスーツケースと買い漁ったお土産が両手にあふれています。何とか晴れて欲しいものです。
8時半ごろ路面電車に乗ってまずは広島平和記念公園を目指します。路面電車は一日乗車券を購入したほうがお得でした。
平和記念公園に到着。残念ながらドームは建物健全度調査中で、全貌を見ることはできませんでした。館内には原爆直下にあった時計や、乗っていた少年が一瞬で蒸発してしまったとされる三輪車などが展示されています。
「観光」という感じではないかもしれませんし、楽しい気分にはならないと思いますが、実はもう一度行ってもいいかなと思っています。
10時半ごろ平和記念公園を後にして、この旅の最後の目的地は広島城です。
11時ごろ広島城についたのですがなんと快晴‼
え、帰るころになってこの天気ですか(笑)
冬なのでセーターを着ていましたが、なんかもう暑いレベルです…
時間もないので、12時半ごろ城を後にし、すぐ近くの護国神社の御朱印をいただいて駅を目指します。
13時ごろ、駅で最後のご飯を食べました。
広島で有名な汁無担々麺と水餃子です。
この後、新幹線に乗って無事に帰路につきました。
この旅では厳島神社のすばらしさもさることながら、思い出に残る出来事がたくさんありました。
新幹線の虹、錦帯橋で友人と偶然の遭遇、岩国の猫たち、ちょうど弥山に登っている間だけ雨が降らなかったこと、雨宿りに入ったカフェ、お好み焼き屋の店主さん、最終日の最後の目的地、広島城だけ快晴になったこと、この旅で出会った人たち…
今でも2月ごろになると、この旅を思い出しては懐かしくなります。
実は初めは、旅先を京都にしようとして、何度も行ったことがあるので京都は嫌だ、と友人に却下されたり、北陸新幹線が開通したばかりの金沢に行こうとして混雑状況を見て諦めたり、広島に行くつもりはなかったのですが、家族からふと「広島いいよ、行ってみたら」と言われて友人に提案したところ、友人も行ったことないので行ってみたい、と行先が広島になったのです。
いまや厳島神社は私のお気に入りの神社の一つ、そしてもう一度参拝したい神社No.1です。
さて、次回からはこの旅で参拝した神社をできる限り紹介してゆきます。
この旅のお供の御朱印帳