【石清水八幡宮】
いわしみずはちまんぐう
祭神 中御前 応神天皇(誉田別尊) 東御前 神功皇后(息長帯比賣命) 西御前 比咩大神(市寸島姫命 多紀理毘賣命 多岐津毘賣命)
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石清水八幡宮の本殿は山の上、麓から名所を巡りつつ頂上を目指すこともできますが、時間の都合もあり、ケーブルカーを使うことにしました。車を駐車場に停め、男山ケーブル駅まで徒歩で歩きます。道すがら頓宮殿も見学しました。
この画像は麓にある一の鳥居です。小さくて見づらいですが、金と青の扁額がかかっています。これは平安時代の三蹟、藤原行成の書を江戸時代寛永年間の三筆、松花堂昭乗が書写したものです。さらに鳥居のすぐ横には門前名物のやわた走井餅のお店があります。このお店は1764年の創業で、刀の形を表した走井餅が有名です。石清水に参拝したらこのお餅を食べない手はありません。お餅の入った袋をぶら下げて山を歩くのは大変ですので帰りに購入しました。
さて、こちらが麓の駅。このケーブルカーは男山山頂駅につながっていますが、ここからは参道が2本に分かれています。行きと帰りで違う参道を通るのもよし、帰りはゆっくり歩いて帰るのもいいと思います。我々はまず、展望台のあるコースを選び、せっかくなのでケーブルカーの反対側にある南総門からお参りすることにしました。
下の写真は山上の景色。見事なまでに枝しかありませんが、桜の時期や秋の紅葉はさぞ美しいことでしょう。
ところで、今回の旅で思いがけず丁重なおもてなしをいただくことになり、現両陛下も御参詣の折にご休憩された書院にお通しいただきました。(誠に残念ですが、通常は見学等はできないようです)
襖には現代日本画家の浜田泰介氏による桜の襖絵が奉納されています。
我々は陛下が休憩されたお部屋に隣接する座敷でお茶をいただきました。
先ほどの満開の桜の絵の裏にも浜田画伯の襖絵が奉納されています。
こちらは春を待つ桜の図、折しも参拝したのは2月半ばの雪の降る季節で、窓の外からも同じ景色を見ることができました。
石清水八幡宮は平成28年に本社などが国宝に指定され、社殿内を神主さんの案内で拝観することができるようになりました。素晴らしい彫刻の数々や為政者たちによる修復の痕跡も目の当たりにすることができます。通常参拝のみでも見どころの多い神社ですので、京都旅行の際にはぜひ参拝してみてください。