【河合神社】
祭神 玉依姫命
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河合神社は賀茂御祖神社の摂社の一つです。
頒布される御朱印は、中央のご祭神名は黒の押印、奉拝の文字と日付は墨字で書かれたものです。
ご祭神の玉依姫命は神武天皇の母君です。その名の通り、玉のように美しい女性だったようで、美麗の神として信仰されています。また、「河合神社」という社名を「カワイイ」と掛けて、かわいくなれる神社と考える方もいます。
【鏡絵馬】
河合神社の絵馬は鏡絵馬といって手鏡型の珍しい形をしています。表面はすっぴんの女性の顔、裏面は赤地に二葉葵の紋が描かれています。これは顔の描かれた表は外見を、赤地のほうはその人の内面を表しているのだそうです。絵馬を書くときは赤い裏面に願い事を書き、表面の顔に思い思いのメイクを施し、なりたい顔にして心身共に美しくあることをお願いするのです。河合神社にはこの他にも鏡に張り付けるタイプの「御鏡守」や小さな札型の「美志守」など美麗祈願のお守りがたくさんあります。
【鴨長明】
この河合神社は三大随筆『方丈記』の作者、鴨長明と縁の深い神社です。鴨長明はなんとこの河合神社の禰宜 鴨長継の次男として生まれたのです。鴨長明の「鴨」は下鴨の「鴨」だったんですね。長明はこの河合神社を継ぐことを強く望んでいましたが、度重なる跡目争いに敗れ、ついに神職となることはありませんでした。長明は神職の道を断たれたことがよほどショックだったのかその後出家してしまうのです。河合神社には長明が晩年を過ごしたとされる庵も展示されています。ぜひご覧ください。