いやあ長かった(笑)明日からはまた更新をサボれるかと思うと喜びもひとしおです(笑
)
最終日の今日は五十鈴川について書いていきます。
【五十鈴川とは】
五十鈴川は俗界と聖界を分ける川です。この川には宇治橋が架けられており、この橋を渡ることで宮域に入ることができます。水源は神路山、島路山の2か所にあり、御手洗場の上流で合流しています。この流れは神域の西側を流れ、やがて二見浦から伊勢湾に到達します。
▲五十鈴川に限らず、神宮の橋の横には謎の柱が建っています。
遷座の時に宇治橋を建て替えるので、その目印かな~と思っていたのですが、どうやら川上からの流木が直接橋に当るのを防ぐためのもののようです。
【五十鈴川のもう一つの名前】
五十鈴川は古来より御裳濯川という名前で親しまれてきました。
五十鈴川に架かる宇治橋にも「天照皇大神宮 御裳濯川御橋 元和五年己未三月」との記述があります。
神宮の創建にも関わる倭姫命が裳裾の汚れを濯がれたことが由来といわれています。
明治天皇の歌にこの御裳濯川を読んだ和歌があります
「国民もつねに心をあらはなむ 御裳濯川の清き流れに」
くにたみも つねにこころを あらわなむ みもすそがわの きよきながれに
というものです。この和歌は神宮の神主さんが五十鈴川で禊をする際にも読まれるものです。私は夏の禊を目にしたことがありますが、冬の川岸が凍る時期にも禊が行われているようです。一般の人が五十鈴川で禊をできるかはちょっとわからないのですが(危険だしたぶん無理でしょう)、神宮参拝の折、五十鈴川で手水をするときにはこの和歌を思い出して、全身禊いだ気分になっています(笑)