桔梗屋 御朱印の旅

神社ばかりお参りしてまわっております。戴いた御朱印が多くなってきたので、管理がてら公開します。御朱印以外の話も多いかも

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【神宮月間】神宮大麻で自宅に小さな神宮を作ろう!

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           ■神宮司庁 神宮大麻頒布趣意書■

今日は神宮大麻についてのお話です。

神宮大麻(じんぐうたいま)とは】

神宮大麻伊勢の神宮で受けることができるお札です。一般的に神社から頂けるお札は2種類あります。御祈祷をした願意が込められているお札と、ご神体としてお祀りする御札です。神宮大麻はご神体としてお祀りする御札で、伊勢の神宮の他、全国の神社で授与されています。では神宮大麻がどの神様のご神体かというと、お札の表に「天照皇大神宮」とある通り、皇大神宮で祭られている天照大御神さまのご神体です。神棚にこのお札をおまつりすることで自宅にいながら神宮と同様に天照大御神さまをお参りできるというわけです。

 

神宮大麻の歴史】

明治維新までは私幣禁断等の観点から、神宮内でお札を頒布することはなかったようです。平安時代から明治維新までは御師「おんし」と呼ばれる人々が「御祓大麻」というお札を人々に頒布していました。その中には一万度お祓いをしたという意味の「一万度御祓大麻」と書かれたお札もあります。そもそも「大麻」とはお祓いに使うあの“はたき”のような祭具のことで、このお札の中には大麻の棒の部分が入れられていたようです。その後、明治天皇の思召しにより、お札は神宮から直接全国に頒布されるようになり、「神宮大麻」と呼ばれるようになりました。ただ神宮から直接全国の家々に頒布するのは現実的ではないため、全国の神社が神宮から御札をお預かりして頒布しているようです。

 

神宮大麻はどこでつくられているか】

神宮大麻には大きさの異なる3種類のお札があります。

神宮大麻は24.5×6.8㎝、神宮中大麻は25.0×7.5㎝、神宮大大麻は30.5×10.5㎝で多くの神棚では大麻、もしくは中大麻が適しているかと思いますが、会社などでまれに扉の部分が大きな神棚を使っているところがあります。その場合は大大麻がおすすめです。神宮大麻が作られるようになった明治時代以降、すべての神宮大麻は神宮内で専門の職員の手によってすべて手作業で奉製されています。大麻の中心部分となる木は神聖な宮域林から切り出されます。

 

【神宮の御札のまつり方】

神棚にはだいたい2つの種類があります。扉が3つ付いているものと1つのものです。

扉が3つついている理由は、神宮大麻氏神様、崇敬神社の3社の御札をまつるためです。どこにどの神様をおまつりするかも明確に決まっています。

神棚は真ん中が一番上座で次いで右、左となっています。神道では上座下座の事を「上位下位」と言って、上下関係が厳しく分けられており、必ず下座の足から進むこと、と決まっているほどです。3つの扉のうち、真ん中に天照大御神、右に氏神様、左に崇敬神社の御札をおまつりします。

扉が1つの神棚に神宮大麻氏神様の御札と崇敬神社の御札をお祭りしたい場合は、扉の一番手前に神宮大麻、次に氏神神社、一番奥側に崇敬神社の御札をお祭りします。

 

神棚がない場合は南か東向きの目線より高い清潔な場所におまつりします。最近では移り変わる住宅事情に合わせ、小さな神棚や一見神棚には見えないオシャレなものまで様々な種類があります。神宮の神楽殿でも神棚が頒布されていますので、これを機に神棚を購入するのもいいかもしれないですね。