【谷保天満宮】
やぼてんまんぐう
《住所》東京都国立市谷保5209
《祭神》菅原道真公 菅原道武公
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《創建》延喜3(903)年
《由緒》菅原道真公の太宰府左降の折、第三子の道武公は武蔵国多磨郡分倍庄栗原郷に配流されました。延喜3(903)年の道真逝去の折、父を偲んで尊容を刻み鎮座したのが当宮の起りとされています。道武公の裔孫で源頼朝に仕えた津戸三郎為守が養和元(1181)年に現在地に社殿を遷座し、太宰府に模して梅香山安楽寺をおこしました。
▲参道を進んで右手に鎮座する拝殿。賽銭箱に刻まれた梅の花が目立ちます。
この神社は東日本最古の天満宮だそうです。
▲天井を見上げるとたくさんの彫刻が見られます。社務所の2回には宝物殿があり、日曜日と祝日の11時から15時まで後宇多天皇の奉献した額などを拝観できるようですが、平日にお伺いしたため今回は入ることができませんでした。
▲拝殿の柱も凝った模様が彫られています。紗綾形文様でしょうか?紗綾形文様はもとは梵字の卍が変形した模様だそうです。
▲赤い透塀に囲まれた御本殿。
▲手水舎前の鳥居。 鳥居は交差点の前と手水舎の前の2か所にあります。
▲菅原道真公は丑年生まれであるなど、牛とご縁が深いですが、こちらの牛は菅公逝去の折、埋葬地に向かう途中に座り込んで動かなくなった牛の悲しみを表現しているそうです。
▲境内には鶏がたくさんいます。なぜ天満宮に鶏がたくさんいるのかはこちらのブログで紹介されているので是非ご覧ください。
▲本殿の真裏にある五社。実はこの奥に弁天池と厳島神社があったようなのですが、この時は気づかずここで引き返してしまいました。弁天池の周りはあじさい園になっているようなので、今度は梅雨の時期に参拝して是非厳島神社も参拝したいです。
▲五社から振り返ると本殿の真裏を拝むことができます。
▲本殿の裏側も素晴らしい彫刻です。
▲時計回りに回って反対側から正面に戻ります。「必勝」の字が書かれた立派な書が飾ってあります。上部にはしめ縄がかかっています。「丙寅」とありますので、一番最近でも1986年、30年以上前の奉納物ですね。
▲こちらは神楽殿。
▲筆塚の前には筆が供えられていました。道真公は文学と詩歌そして書道の神としてあがめられています。1月26日には筆供養が行われています。ここを横切り、梅林へ向かいます。
▲梅林の中にある「有栖川宮威仁親王殿下台臨記念」の石碑
谷保天満宮といえば交通安全発祥の地でもあります。
殿下が国内初のドライブツアーを行った際、目的地がこの谷保天満宮でした。このドライブツアーは「遠乗会」と呼ばれており、殿下は昇殿参拝をされた後に無事に帰京されました。
▲遠乗会の際のお写真が残っており、立て札になっていますのでいつでも拝見することができます。
↓日本初のドライブツアー100周年の記念品も頒布されています。
▲こちらは梅林の中のお社。大六天神社です。
▲昭和52年に菅公1075年大祭奉賛会よって奉納された和魂漢才の碑。和魂漢才は平安時代に成立した概念で道真公が遺されたものだとされています。この記念碑の碑文は菅原家の御子孫の太宰府天満宮宮司 西高辻信貞様が書かれたものだそうです。
▲山口瞳先生の文学碑。
大正生まれのエッセイストです。國學院大學のご出身。『血族』で菊池寛賞を受賞されています。
▲表参道にある稲荷神社。ここも前に来たのを覚えています。
▲御朱印の挟み紙にはかわいらしい巫女さんのイラストがついてました。
▲will cafeに行ってみようかと思ったのですが、道路の向かいから覗いてみたところ、その日の服装には不相応なおしゃれなカフェだったため、入店を見送りました;せっかくなので次回参拝した時は、是非どこかのお店に立ち寄りたいと思います。